安部農園のミッション


『あるべき姿≧経済効率』 土を守り育てる農業の実践

現代は、あらゆる産業の現場、さらには日常の生活の中でさえ、経済効率が優先される世の中になってしまっていることを日々感じます。農業の世界でもそうなっており、1種類の作物を効率よく作り続けてコストを下げようというのが農業の考え方の主流になっています。しかし、畑で同じものを何年も作り続けると、作業効率は上がりますが、土は荒れ、害虫や病気は増え、作物の品質は落ちます。果たしてそれは本当の意味で効率のいい農業と言えるでしょうか。農業のあるべき姿は麦や豆や野菜を組み合わせて畑を使い、健康で豊かな土を守りながら健康で美味しい作物を収穫し続けることだと思います。だから私たちは小麦や落花生や野菜を組み合わせて栽培し、農業経営をしています。作業の効率は確かに落ちますが、健康な土と作物を維持するという農業のあるべき姿を維持しながら、なるべく経済効率も上がるようにするという取り組みが私たちの農園のテーマです。


農園のミッション&設立まで

農業の力で人々の心も身体も豊かにする

農家になってわかったことは農村は豊かだということです。まず食べ物が美味しい。米や小麦や野菜の『本物』の味を味わえます。そして体が健康になります。自然の中で体を動かして生活をすると体も頭も鍛えられます。仕事とプライベートのはっきりした区切りのない、自由で楽しく、しかし自然が相手なのでそこは絶対に自然に合わせなければ成り立たない厳しさのある生活です。さらに農村は『生きること』を楽しめる場所だと思います。

その中で私たちが思うのは、たとえ農村に住まなくても農家との『つながり』があれば、日々の暮らしが少し豊かになるのではないかということです。時々農村に来て体を動かし、農家と話をして、自然の中でゆったりくつろぐ。もし来られなくても、季節ごとの作物を食べて、農業の現場のことをしって、農家を身近な存在として感じる。そういう『つながり』をつくることで都会で暮らす人々の生活を少し豊かにするお手伝いをするのも、外部から農村に来た私たちのテーマです。


農園のミッション&設立まで2


安部農園の設立について

安部農園は平成17年にサラリーマン家庭に育った安部真吾が篤農家の高松求氏に弟子入りし、研修を経て農場を引き継いで始まりました。


農園設立イメージ1
              

この農家出身でないものが農家を継ぐ『第三者継承』という形は農業の後継者問題の解決策として現在注目されています。